やんばるの季節に慣れた心に、霧島の秋は静かに燃えた

やんばるの季節に身を沈め、他所へ旅に出る気配さえ忘れていた十年。その長い歳月を経て、私は久方ぶりに沖縄を離れ、本土の霧島高原を訪れた。紅葉と温泉という、かつては馴染み深かったはずの光景が、今回は驚くほど新鮮に胸に迫ったのである。

燃え立つような紅葉の赤が、冷え込んだ山麓の空気の中でひときわ冴え、まるで初めて見る景色のように心を揺さぶった。かつて何十回も紅葉の山を歩いた記憶はある。しかし、今回の感動は、それらと比較することすら無意味だと思えるほど深かった。

沖縄に移る前の四年間、私は長野を拠点にし、信州の山々や日本海の浜辺を週末ごとに歩いたものだった。その後、沖縄島の中央に位置する名護市に移り住み、やんばるの森に毎週のように分け入る生活が十年続いた。

だが今年の長い猛暑は、私の心に妙な渇きを生んだ。あの、冷たい空気の中で見る紅葉がどうしても恋しくなったのである。そうして、六十四歳の誕生日に合わせて、もっとも身近な本土である霧島高原へ向かう決心をした。硫黄の香りを含んだ温泉に身を沈めたいという、本格源泉の無い沖縄の住民ならではの欲求も、その決心を後押しした。

やんばるの自然に深く浸ってきたからこそ、霧島の山々は鮮烈な印象をもって迫ってきた。そして同時に、霧島の山風の中で、やんばるの森が持つ独自の魅力が、よりくっきりと浮かび上がってくるのを感じた。

ここから、十年ぶりの山の旅を綴っていきたい。

11月25日

朝3時 名護市発、7:25 那覇発

那覇空港 出発ロビー8:40 鹿児島空港着、レンタカー

鹿児島県民の森

鹿児島空港からレンタカーで県民の森へ直行
県民の森 杉とカエデ
艶やかな朱色、光る

紅葉の道 散策

紅葉の道 雨のため車内から

霧島神宮へ拝礼

霧島国際ホテル 温泉

霧島国際ホテルの裏側の散策道

ホテルを少し離れた国道から、裏側の山原に似た木々が生える森につながる散策道がひっそりとあるのを見つけた。道の入口は、しらす土壌であり少し歩くと断層が横切り、その奥はやんばるの大半を占める四万十帯と同列の土壌であった。そこには、シイやキリの樹木が、やんばるより数割大きく繁茂していた。やんばるの同種樹木が小さいのは、腐葉土の薄さと競争相手の多さが原因だろうかと思えたりした。一方でシラス土壌にはススキや竹が茂っている。

散策道の入口付近 しっとりとしたシラス壁

そして断層の先には、硫黄谷噴気地帯がある。蒸気が噴き出す光景は、30万年以上も続く霧島の造山活動の一瞬であろうが、思わず悠久の造形物に見え圧倒されてしまう

11月26日

霧島硫黄谷、大浪池、高千穂河原の散策

霧島国際ホテル 温泉

ホテルの露天風呂からは、カエデや赤い実の付いたイイギリの巨木が見えた。

紅葉湯や 枯れる前光る 六十四

まだまだ、まだまだなり。

11月27日

えびの高原、小林市 ドライブ

生駒高原への道は土日のみ通行可
韓国岳(からくにだけ)の噴火跡が、気温8℃の高原の寒さを強調する。

霧島国際ホテル 温泉

ホテルで朝食と晩食の食べ放題の予約は、旅の前からの大きな楽しみだが、2泊を過ぎると箸がすすまず、湯船でトドとなる。食欲だけは減退せず、100k越え維持せしむ。

11月28日

霧島神宮へ拝礼

参道入口付近
参道途中 杉の巨木と小さな紅葉
砂岩の間から燃え上がるカエデ
両側に杉林、奥から天狗様の気配
本堂前 階段を見上げて空の青!

安楽温泉 やまのゆ(立ち寄り:300円)

1時間ほど立ち寄りました。とてもいい湯でした。男湯の露天風呂が流されて使えなかったのが残念でした。空港まで10分と近く、ぎりぎりまで楽しめる日帰り温泉場でした。

17:50 鹿児島空港発 19:20 那覇空港着

鹿児島空港 西郷さんとちょっと似てるかも

22:30 名護市着

何事もなく無事に帰り、ほっとした缶酎ハイのうまさよ!

By 山田

 

 

 

 

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